松阪の土壁の家⑨ 漆塗りの床

いつまで経っても終わらない松阪の土壁の家のはなし ここの現場はこだわりの固まり。自分もとことん考えて設計したし、職人もとことんやったと思う。 しかし、やり過ぎて、採算が取れているのかどうかは分からない。 そんなやり過ぎてしまった、こだわりポイントを少しづつ紹介しよう。 トイレの床に漆を塗りたい 実は10年以上前の現場で、トイレの床に漆を塗ったことがあった。 → 半田の家 それを見た施主さんが、うち... Read More

松阪の土壁の家⑧ 外壁編

過去工事シリーズ、松阪編を久しぶりに書こう。 前回は、荒壁付けまで来たので、そこからの造作工事について書く。 さて、土壁が乾いてきたところで、造作が始まる。 まずは外壁周りからだが、外壁を張る前に、大直しと言って、荒壁の上に土を塗る。 これによって、土壁の強度が増すのだ。 杉の赤身板を張る さて外壁は、杉の赤身板を縦張りにした。 張り方にもこだわったが、それは写真を見て感じてもらいたい。 名付け... Read More

目指すは、世界にひとつだけの家

《家作りについて Part2》 そして現在、様々な家が世界中で建てられている。その地域の特性、気候、そして調達できる資材によって様々な家があり、また民族の違い、歴史の積み重ねにもより、多種多様な家が存在する。現在ではテクノロジーが発達し、民族・地域の垣根を越えた家の標準化が進んでいるように思う。 それは、日本においても例外ではなく、ハウスメーカーなどに代表されるように、全国何処へ行っても同じ仕様... Read More

先日の古材レスキュー その後

この写真は、先日古材を貰ってきた家の解体される前の写真である。 実はこの家は、僕も所属する津ヘリテージマネージャーズが、約1年前に調査していたのだ。自分はその時はあいにく参加出来なかったのだが、その時の調査報告書を、先日の古材レスキューに同行してくれた島村氏が送ってくれたので、ここに記そうと思う。 以下報告書による。 伝承によると、この家は元藤堂藩の別荘として建築された。そして昭和9年頃に、現... Read More

3月の美杉むらのわ市場

3月9日(日)、美杉むらのわ市場へ、カホン手作りワークショップで、出店してきました。 場所は、美杉リゾートの火の谷ビール工場前広場。 むらのわ市場は、毎月第2日曜、美杉町のお店をメインに、手作り・オーガニックな食べ物や手作り品が出店されています。   時間は、10時から2時まで。けっこうのんびりな感じですが、出してるお店、特に食事に関しては、本当にこだわりのお店ばかりです。  ... Read More

〝刻み〟って?

「刻み」とは、家を建てる構造材を、大工が加工することを指します。 最近は工場加工がほとんどになってきたので、大工自ら加工することが少なくなってきました。 木神楽でも工場に加工を発注しますが、 自分たちの手で作りたいので、なるべく工房で出来ることはやります。       -------------------------------------- ここでも古畳を利用 &... Read More

杉の赤身って強い!

少し前に、補修させていただいたウッドフェンス。 実はこのフェンス、7~8年前に作らせていただいたものです。 その時白く塗装。 それ以来なにもメンテナンスぜず、雨ざらしですが、 ペンキは剥がれていてきているものの、 ほとんど痛みなしで、改めて赤身の強さを実感! (赤身とは、木の年輪に近いところの芯材のことです) 今回は、車がぶつかりこわれたのでその部分を新しく作り直しました。 このままの無垢の色も素... Read More