小さく住む家⑩玄関扉が付く

外回りのサッシが付き、そしてようやく玄関扉の番だ。 そう、お施主さんに以前磨いてもらったあの古建具である。   サイズを少し直し、ガラスはペアガラスに入れ替え。   真鍮メッキのドアノブを取り付ければ、まるでアンティークの扉のようだ。     さあ、戸締りができるようになったので、中の造作工事を進めよう。       ... Read More

小さく住む家③ 地盤の良い土地

ここのお施主さんとの出会いは、一年以上前、去年の夏前にさかのぼる。       きっかけは、知人からの紹介だ。 すごく小さい家を建てたい人がいるので、相談に乗ってもらえないか、という話であった。 一人で暮らすのに、大きな家は要らない。持ち物も荷物も必要最低限しか持たない。そのような考えに、我々も大いに共感し、スモールハウス好きな私やS設計士は、是非ともお力になると約束... Read More

小さく住む家②  日差しを取り入れる

ここでもう少し、このスモールハウスの設計を説明する。     外観であるが、屋根は南面を高くした片流れ屋根だ。 南面に面した室内には、ロフトスペースもある。 南面を高くすることの意味は、冬の日差しをたくさん取り入れるためだ。 もっとも雨も降り込みやすくなるので、軒の出は深くして、高さもなるべく抑えた。 図面では分かりにくいが、南面のウッドデッキの両袖は壁アールにせり出しでいる... Read More

みさとの学校マルシェ モバイルハウス放置される

みさとの学校マルシェ続報   さて、マルシェで展示中のモバイルハウスは、どうなったかというと、どうも子供達の遊び場になっていたらしい。 実は、私はずっとカホンの方に付きっ切りで、モバイルハウスは誰も居ず、放置状態であった。 まあ、手持ち無沙汰の子供達の居場所になってくれただけでも、設置した甲斐があっただろう。   これに懲りず、機会があれば、また出展したい。   ... Read More

古民家を修理せよ④ 雨漏りには早めの対策を。

今日は、ずいぶん前にお伝えした、古民家屋根修理の続報だ。   これまでの経緯は、以下のブログを参照あれ   古民家を修理せよ 雨漏り編 古民家を修理せよ② スノーボーダーな瓦職人 古民家を修理せよ③ 熊本へ旅立つ瓦職人   ようやく熊本から帰ってきた瓦職人の伊織くんによって、屋根の修理が始まる。 ちなみに、熊本では被災した屋根の修理はほぼ終わったそうで、現在は復興住... Read More

四日市の町家再生⑪露出な電気配線

  この現場は、戦後に建てられた家で、約築70年。 当然、電気や水道配管も70年前のものである。     それらの配線や配管は、電気を通せば通るし、水も流れるのだが、電気においては安全確認をするのが困難であるし、水道配管は、どこで漏水するか分からない。さらに古い鉄管の内部は錆だらけだ。     よって新しく引き直すことになる。   &nb... Read More

四日市の町家再生⑩ 繊細な建具工事

  引き続き、格子戸のご紹介。     これは、玄関引戸。施主さんが、去年、東京の古建具屋ひでしな商店で購入したもの。 →東京探訪その2 ジャングル編 なかなかしっかりとしたもので、玄関戸にふさわしい、重厚な引戸である。     玄関は元々引き違いの2枚戸であったが、右半分を耐力壁とし、左側だけを使う一本引きとした。     ... Read More

四日市の町家再生⑨ 古民家と言えば格子戸

古民家、そして町家と言えば、何と言っても格子戸である。 繊細な縦格子、その隙間からこぼれ落ちる暖かな灯、まさに日本の原風景といっていいのではないか。 失われつつある、日本各地の旧街道沿いで見られる風景である。 こんな町家の続く町並みはとっても素敵だ。 四日市周辺は、東海道が通っていて、街道沿いには新旧入り混じった建物が混在していている。ビルもたくさん建っているが、古い町家もたくさん残っている。 ... Read More

スモールな珈琲店を作れ(2)オーナーはキュートな女性

そうして始まったスモール店舗建築、というか設置。     設置する場所は、この駐車スペース。土留めのブロックを基礎代わりにしてそこに固定。 設置すると言っても、やはりそれなりの構造で、ちゃんと建て前もするのだ。   骨組みが出来あがったところで、施主さんを囲んで記念撮影。 クライアントの施主さんは、真ん中のキュートな女性である。 キュートだからと言ってダマされては... Read More

親方の心得@弟子を育てる事は、自分自身を育てる事

  注)この仕事の心構えシリーズは、基本的に独断と偏見に満ちている。 書く事によって、自分への気づきとするのが、一番の目的だ。     さて、 大工になるには、何処かに弟子入りする必要がある。大工に限らず、何かのプロフェッショナルになる為には、弟子入りし、そこで技術や心構えを学ぶ必要がある。ここでは、弟子を受け入れる側からの話を書こう。   なぜ弟子を取る... Read More

鳥羽の家 内覧会2日目

鳥羽の家内覧会2日目の様子。     この日は、朝から曇空で、涼しい風が吹いている。 昨夜は、会場でそのまま宴会へと突入したので、皆、寝不足&二日酔い気味だ。   昨夜、早めにダウンした自分ともりずむ理事長の顔や服に、落書きがしてあった事は、酔った席の事なので、不問としよう。 しかし、Gパンに尻の穴を描くのだけは止めていただきたい。下品な落書きはNGだ。 &n... Read More

松阪の土壁の家⑫  地盤の話

さて、この家の地盤作りの話だが、よく考えたら、このシリーズの一番最初に書いていた。 →  松阪の土壁の家 2016年10月2日 そこに書いてある通り、地盤は、土建屋さんに頼まず、土木のプロであるお施主さんと木神楽のメンバーで、一緒に作った。 この家を建てる場所は、あまり地盤が良くなかった。だから土壁の重さはあるにしろ、屋根やその他でなるべく軽量化を図ってある。 50センチ近くかさ上げしたのは、道か... Read More