小さく住む家⑲ついに出来たシダーシェイク!
カーブした外壁やら、張っても張ってもなかなか進まない板張りなど、大変な作業であったが、一歩づつでも進めばいつかは終わる。 夢にまで見たこの日を、我々は迎えた。 そう、外壁がようやく張り終わったのだ。 思えば、私の不用意な思い付きにより始まったシダーシェイク張り、 そして、丸いとかっこいいなぁなどと軽く考えたデザインにより、職人を苦しませ、お施主様にご迷惑をお掛けすることになった。 しかし、その仕上... Read More
カーブした外壁やら、張っても張ってもなかなか進まない板張りなど、大変な作業であったが、一歩づつでも進めばいつかは終わる。 夢にまで見たこの日を、我々は迎えた。 そう、外壁がようやく張り終わったのだ。 思えば、私の不用意な思い付きにより始まったシダーシェイク張り、 そして、丸いとかっこいいなぁなどと軽く考えたデザインにより、職人を苦しませ、お施主様にご迷惑をお掛けすることになった。 しかし、その仕上... Read More
前回の下塗りから数日置いて、この日は仕上げの漆喰塗りを行う。 この日は、前回のメンバーから大工二人が抜けたが、見学のS設計士が増えて総勢7人で、漆喰塗りにトライ。 漆喰は、K山左官が前日に練って作り置きしておいたものだ。 漆喰をコテで塗るのは、ヌルヌルして塗りやすく、気持ち良い。 と言っても左官屋さんの様に平滑には塗れないので、ここでは塗りつけてコテ跡を... Read More
さて、なかなか進まない外壁のシダーシェイクだが、それに加えてもう一つの難関があった。 それが、正面両袖のカーブを切った袖壁である。 これは単なる飾りではない。 屋根を支える重要な構造であり、夏の東・西日を遮る壁にもなる。 ま、カーブしている必要はないのかもしれないが、何故かここは丸くするべきだと感じたのだ。 そんなこんなで、試行錯誤しながら、工事は進む。 深い軒を支... Read More
さあ、ようやくお楽しみの外壁工事に取り掛かる時が来た。 以前お施主さんにも手伝っていただいて下準備をした、杉の赤身板を張るのだ。 短く切った板を、重ねて貼っていく。幅はランダムにし、長さも変える。 張り方によってテイストは大きく変わるが、それは実際の施工に当たったこの二人に任せた。 板は、雨が入らないよう、そして釘が見えないようにと、3枚重ねになっている... Read More
11月に入り、いつの間にか北風が吹く季節となった。 このスモールハウス、先日から内装ばかり進めていて、外部がまだ手付かずだ。 なぜなら、10月末にはお施主様の引っ越しが控えており、なんとかそれに間にあわせる必要があったのである。 かくして何とかお引越しまでに内装はほぼ出来上がり、通電し水道も通った。 お施主様が作った仮のポストもお取り付け。 とはいえ、外回りはまだこ... Read More
簾戸(すど)をご存知だろうか。 格式高い旧家などで見られる、夏用の建具のことだ。 字の通り、すだれを建具の障子の代わりに入れ、風通しを良くするものである。 昔の日本家屋では、夏になると簾戸に入れ替え、涼しげに過ごしていたらしい。 さて、そんな古建具の簾戸が木神楽には長い間、在庫として眠っていが、今回ようやく日の目を見ることになる。 ここは、就寝スペースへの入り口。適度に視線の遮って... Read More
内装工事は、どんどん進む。 断熱材を入れたら、杉板を貼る。狭い面積だが、板を張るのは結構手間暇のかかる仕事だ。 お施主様たっての希望の丸い窓も、綺麗に収まった。 ここは、間仕切り壁なのだが、急遽予定を変更して、漆喰を塗ること。 この壁が白くなることで、部屋の印象が随分と変わる。 さらに、上部には換気用の開口部を、これまた急遽開ける。 ここを開けることにより、室内の空気が循環、... Read More
9月も後半を迎えた大安吉日のこの日。 いよいよ、待ちに待ったスモールハウスの上棟日である。 そして弟子の桝屋の初棟梁の建て前でもある。 前日に降った雨が基礎の中に溜まり、朝から水を汲み出す。 周りもぬかるんで足元は良くないが、曇り空でそう暑くない天気は、建て前にはうってつけだ。 建て前だと、通常はクレーン車の登場だが、クレーンを使うほどの材料はないので、そんなものはい... Read More
この家でも、古建具を使う。 数少ない室内の建具はもちろん、玄関の扉もリユース品だ。 ちなみに玄関の扉は、某所で捨てられそうになってたのを戴いてきたもの。 この家では、開き勝手が逆なので、取手や金具は付け替えて使う。 さらには、外側はべったりとペンキが塗ってあったので、それも削り取ってしまおう。 ここでもお施主さんの登場だ。 この日は、有給を取ってもらっ... Read More
さて、外壁のシダーシェイクに使うのは、比較的安価に手に入る2m長さの杉板、もちろん赤身である。 それを短く切り、並べてみた。 うん、なかなかいいのではないだろうか。 板の幅が同じではつまらないので、割って、わざとランダムにしてある。 ではこれでいこう、ということで早速準備に掛かる。 まずは、板を削る。 板を削らず張ってもいいのだが、この家では、杉の赤身を綺麗に出したいのと、無塗装... Read More
小さく住む家は、内も外も杉板を張る。 内部は天井から壁、床まで杉板張りにする予定だ。 杉の木はは柔らかく、手の触れるとこに使う素材としては、大変優れている。 何より、木の持つ吸放湿性により、室内の湿度を調整してくれる。 鳥羽の土壁の家 ユーティリティー そして外部。 外部に張る杉板は、塗装してもいいが、この家では無塗装の予定。 芯材である赤... Read More
木神楽では、手刻みで家づくりをすることが多い。 今取り掛かっているスモールハウスも手刻みだ。 手刻みとは 手刻みとは、大工が構造材の加工をすることである。 そんなの当たり前じゃん、と思われるかもしれないが、今の家づくりでは、工場生産のプレカットが主流だ。 プレカットは工場生産なので、大工は何もする必要はない。当然加工するための作業場は要らない。 しかし、木神楽では、そん... Read More
ここのお施主さんとの出会いは、一年以上前、去年の夏前にさかのぼる。 きっかけは、知人からの紹介だ。 すごく小さい家を建てたい人がいるので、相談に乗ってもらえないか、という話であった。 一人で暮らすのに、大きな家は要らない。持ち物も荷物も必要最低限しか持たない。そのような考えに、我々も大いに共感し、スモールハウス好きな私やS設計士は、是非ともお力になると約束... Read More
ここでもう少し、このスモールハウスの設計を説明する。 外観であるが、屋根は南面を高くした片流れ屋根だ。 南面に面した室内には、ロフトスペースもある。 南面を高くすることの意味は、冬の日差しをたくさん取り入れるためだ。 もっとも雨も降り込みやすくなるので、軒の出は深くして、高さもなるべく抑えた。 図面では分かりにくいが、南面のウッドデッキの両袖は壁アールにせり出しでいる... Read More
先日から、いよいよ着工したスモールハウス。 どれだけスモールなのかというと、床面積は6.25坪、およそ12畳半である。 その中には当然ながら、ユニットバス、キッチン、サニタリー、寝室など、生活できる機能が備わっているのだ。 設計協力 Shigezo その他に小さいながらもロフトスペースがあり、外にはウッドデッキも。 収納は、必要最低限ながら、ロフト空間、ベッドルームの下などが利用可能だ。 実はこの... Read More