ラフターズカフェ製作日誌(2)設計からセルフビルドについて
そう広くはない店内だが、設計は大切だ。 入り口から客席への動線、椅子やテーブルなどの什器の配置、厨房内のレイアウトなど、考えなければならないことはたくさんある。 オーナーのイメージは大体決まっているので、それを元に、具体的に配置計画を作っていく。 椅子の高さから、テーブルの大きさ、人が通れる幅など、一つ一つ寸法を出し、落とし込んでいく。これらの作業は大変... Read More
そう広くはない店内だが、設計は大切だ。 入り口から客席への動線、椅子やテーブルなどの什器の配置、厨房内のレイアウトなど、考えなければならないことはたくさんある。 オーナーのイメージは大体決まっているので、それを元に、具体的に配置計画を作っていく。 椅子の高さから、テーブルの大きさ、人が通れる幅など、一つ一つ寸法を出し、落とし込んでいく。これらの作業は大変... Read More
鈴鹿市内で、カフェ作りのお手伝いをしている。 その様子を少しづつお知らせしよう。 場所は、市街地にある某テナントビルの1階。14坪ほどある店内は、以前は居酒屋さんだったらしく、カウンターに、畳敷きの座敷席。 厨房は、設備機器も何もないが、ステンレスが張られ、棚などの什器、換気扇などが残されている。 このままでも使えなくは... Read More
晩秋のとある日、我々は、紅葉色付く山を見ながら車を走らせていた。 向かったのは、津市美杉町の山の中にある一軒家。 色付く紅葉が大変美しい。 そして、この見覚えのある丸い池と、遠くに佇むヤギ。 そう、ここは以前、木神楽で施工させていただいた日本料理店『朔』だ。 施工したと言っても、ここのセンスあふれる庭や店の造作は、ほとんどオーナー夫妻のセルフビルドによるものだ。 &n... Read More
四日市の町家再生現場改め、町家スタジオ侶居。 その町家スタジオ侶居から、新たなお知らせが届いた。 待ちに待った、スタジオ侶居のウェブサイトが公開されたというものだ。 www.studiorokyo.com シンプルでセンス良くまとまった、そして大切にしていることが伝わってくるサイトだ。 さらに、来年2月には、オープニング企画が開かれるということである。 スタジオ侶... Read More
すまい給付金というものをご存知だろうか。 新築、もしくは中古住宅を取得した場合、給付金が受けられるというものだ。 実はこれは、消費税アップ時の救済措置として、平成26年に始まり、平成33年まで続く制度だ。 新築はもちろん、中古住宅の取得も対象となる。 もう建ててしまってからでも、1年3ヶ月以内なら、申請可能だ。 ただし、給付を受ける為には、いろいろ条件があるので、それ... Read More
カーブした外壁やら、張っても張ってもなかなか進まない板張りなど、大変な作業であったが、一歩づつでも進めばいつかは終わる。 夢にまで見たこの日を、我々は迎えた。 そう、外壁がようやく張り終わったのだ。 思えば、私の不用意な思い付きにより始まったシダーシェイク張り、 そして、丸いとかっこいいなぁなどと軽く考えたデザインにより、職人を苦しませ、お施主様にご迷惑をお掛けすることになった。 しかし、その仕上... Read More
前回の下塗りから数日置いて、この日は仕上げの漆喰塗りを行う。 この日は、前回のメンバーから大工二人が抜けたが、見学のS設計士が増えて総勢7人で、漆喰塗りにトライ。 漆喰は、K山左官が前日に練って作り置きしておいたものだ。 漆喰をコテで塗るのは、ヌルヌルして塗りやすく、気持ち良い。 と言っても左官屋さんの様に平滑には塗れないので、ここでは塗りつけてコテ跡を... Read More
中庭 複雑な増築によりごちゃごちゃしていた庇を解体、スッキリとまとめた。 なお作庭は、お施主様によるものである。 離れのワークルーム 以前は大工道具置き場として使われていたこの場所。 張られていた建材を剝がし、天井は露出に、床は杉フローリング、壁は和紙張りとした。 2階和室 &... Read More
随分とお待たせしたが、四日市の町家再生の竣工写真が仕上がって来たので、工事前の写真と合わせて、紹介する。 お施主様が、町家スタジオ「侶居」と素敵な名前をつけられたので、以後そう呼ぶことにしよう。 今回の写真は、お施主様でもある、グラフィックデザイナー日出真司氏の撮影である。 正面外壁 塀や、トタン雨戸は撤去し、格子窓、焼き杉で仕上げ。 新たに付けた格... Read More
さて、なかなか進まない外壁のシダーシェイクだが、それに加えてもう一つの難関があった。 それが、正面両袖のカーブを切った袖壁である。 これは単なる飾りではない。 屋根を支える重要な構造であり、夏の東・西日を遮る壁にもなる。 ま、カーブしている必要はないのかもしれないが、何故かここは丸くするべきだと感じたのだ。 そんなこんなで、試行錯誤しながら、工事は進む。 深い軒を支... Read More
9月も後半を迎えた大安吉日のこの日。 いよいよ、待ちに待ったスモールハウスの上棟日である。 そして弟子の桝屋の初棟梁の建て前でもある。 前日に降った雨が基礎の中に溜まり、朝から水を汲み出す。 周りもぬかるんで足元は良くないが、曇り空でそう暑くない天気は、建て前にはうってつけだ。 建て前だと、通常はクレーン車の登場だが、クレーンを使うほどの材料はないので、そんなものはい... Read More
この家でも、古建具を使う。 数少ない室内の建具はもちろん、玄関の扉もリユース品だ。 ちなみに玄関の扉は、某所で捨てられそうになってたのを戴いてきたもの。 この家では、開き勝手が逆なので、取手や金具は付け替えて使う。 さらには、外側はべったりとペンキが塗ってあったので、それも削り取ってしまおう。 ここでもお施主さんの登場だ。 この日は、有給を取ってもらっ... Read More
さて、外壁のシダーシェイクに使うのは、比較的安価に手に入る2m長さの杉板、もちろん赤身である。 それを短く切り、並べてみた。 うん、なかなかいいのではないだろうか。 板の幅が同じではつまらないので、割って、わざとランダムにしてある。 ではこれでいこう、ということで早速準備に掛かる。 まずは、板を削る。 板を削らず張ってもいいのだが、この家では、杉の赤身を綺麗に出したいのと、無塗装... Read More
木神楽では、手刻みで家づくりをすることが多い。 今取り掛かっているスモールハウスも手刻みだ。 手刻みとは 手刻みとは、大工が構造材の加工をすることである。 そんなの当たり前じゃん、と思われるかもしれないが、今の家づくりでは、工場生産のプレカットが主流だ。 プレカットは工場生産なので、大工は何もする必要はない。当然加工するための作業場は要らない。 しかし、木神楽では、そん... Read More
ここのお施主さんとの出会いは、一年以上前、去年の夏前にさかのぼる。 きっかけは、知人からの紹介だ。 すごく小さい家を建てたい人がいるので、相談に乗ってもらえないか、という話であった。 一人で暮らすのに、大きな家は要らない。持ち物も荷物も必要最低限しか持たない。そのような考えに、我々も大いに共感し、スモールハウス好きな私やS設計士は、是非ともお力になると約束... Read More