町家スタジオ侶居 始動する

四日市の町家再生現場改め、町家スタジオ侶居。 その町家スタジオ侶居から、新たなお知らせが届いた。 待ちに待った、スタジオ侶居のウェブサイトが公開されたというものだ。   www.studiorokyo.com   シンプルでセンス良くまとまった、そして大切にしていることが伝わってくるサイトだ。 さらに、来年2月には、オープニング企画が開かれるということである。 スタジオ侶... Read More

町家スタジオ侶居 ビフォアフター②

    中庭   複雑な増築によりごちゃごちゃしていた庇を解体、スッキリとまとめた。 なお作庭は、お施主様によるものである。     離れのワークルーム   以前は大工道具置き場として使われていたこの場所。 張られていた建材を剝がし、天井は露出に、床は杉フローリング、壁は和紙張りとした。     2階和室 &... Read More

町家スタジオ侶居 ビフォアフター①

随分とお待たせしたが、四日市の町家再生の竣工写真が仕上がって来たので、工事前の写真と合わせて、紹介する。 お施主様が、町家スタジオ「侶居」と素敵な名前をつけられたので、以後そう呼ぶことにしよう。 今回の写真は、お施主様でもある、グラフィックデザイナー日出真司氏の撮影である。       正面外壁    塀や、トタン雨戸は撤去し、格子窓、焼き杉で仕上げ。 新たに付けた格... Read More

町家スタジオ「侶居」OTONAMIEに掲載

四日市の町家再生のお家が、素敵な町家スタジオとして、スタートしようとしている。     その情報が、WebマガジンOTONAMIEに掲載された。 OTONAMIEは、三重の色々な所を紹介するWEBサイトだ。 さて、そのスタジオ名は、侶居。 レンタルスタジオとして、誰でも利用することができるということだ。   詳しくはこちらの記事を参照されたし ↓ 人と人を繋ぐ 町家スタジオ「侶居(ろきょ)」完... Read More

四日市の町家再生⑮最後の仕上げ

キッチンが組み上がったら、次に設備の取り付けだ。   この日は、一度に設備屋さん、電気屋さん、そしてガス屋さんまで来て、そう広くない現場は大混雑。   ここのキッチンでは、ガスコンロの他に、ガスオーブン、食洗機とフル装備である。 これら設備機器は、古くなると壊れて交換する必要が出てくるが、それだけ入れ替えたら良いので、この木製キッチンはずっと使い続けることが出来る。 これか... Read More

四日市の町家再生⑭いよいよキッチンを取付ける

四日市の町家再生がまだ途中であったので、続きを書く。 今日は、キッチン搬入のくだりを書こう。   これは取り付け前のキッチンスペース。 下地は、耐水ボードと構造合板だ。   まずは、吊り戸棚を付け、奥に10センチほどのカウンターを設置。 ここは、ちょっとした物置きスペースだ。 そうして、そこに、制作したユニットを並べて、この天板下地を載せる。   簡単に書いて... Read More

四日市の町家再生⑬キッチンという家具

キッチン制作はつづく。   制作寸法が決まれば、まずは、たくさんある在庫材の中から、家具を作り易い、いい目をした節の少ないところを選び出す。 そして、木作りをする。木作りとは、材木のカネを出して(90度を出す)真っ直ぐ四角い材料に削り出す事だ。 この作業を適当にやると、寸法が合わなかったり、付くところが付かなかったり、後々苦労することになる。 そして次には、墨付けをして加工に移る。 ... Read More

四日市の町家再生⑫キッチンを作る

久し振りに四日市の現場の話。 6月末になり、ようやくほとんどの工事が終えた。 あと少し残っているのは、キッチンの一部と、左官工事の一部分である。   オリジナルキッチンの提案   木神楽ではなるべくオリジナルな家造りをしたいと考え、お客さんに提案しているが、その一つが、オーダーキッチンだ。 システムキッチンは便利良く作られているが、ほとんどが新建材・樹脂・木質パネルで出来てるの... Read More

四日市の町家再生⑪露出な電気配線

  この現場は、戦後に建てられた家で、約築70年。 当然、電気や水道配管も70年前のものである。     それらの配線や配管は、電気を通せば通るし、水も流れるのだが、電気においては安全確認をするのが困難であるし、水道配管は、どこで漏水するか分からない。さらに古い鉄管の内部は錆だらけだ。     よって新しく引き直すことになる。   &nb... Read More

四日市の町家再生⑩ 繊細な建具工事

  引き続き、格子戸のご紹介。     これは、玄関引戸。施主さんが、去年、東京の古建具屋ひでしな商店で購入したもの。 →東京探訪その2 ジャングル編 なかなかしっかりとしたもので、玄関戸にふさわしい、重厚な引戸である。     玄関は元々引き違いの2枚戸であったが、右半分を耐力壁とし、左側だけを使う一本引きとした。     ... Read More

四日市の町家再生⑨ 古民家と言えば格子戸

古民家、そして町家と言えば、何と言っても格子戸である。 繊細な縦格子、その隙間からこぼれ落ちる暖かな灯、まさに日本の原風景といっていいのではないか。 失われつつある、日本各地の旧街道沿いで見られる風景である。 こんな町家の続く町並みはとっても素敵だ。 四日市周辺は、東海道が通っていて、街道沿いには新旧入り混じった建物が混在していている。ビルもたくさん建っているが、古い町家もたくさん残っている。 ... Read More

四日市の町家再生⑧ 素晴らしいタイルの仕上がり

久し振りの四日市の町家再生現場からのリポート   2月に着工してから早5ヶ月。施主さんはすでにお引っ越しを終えたのだが、実は工事はまだ終わっていない。 現在、木神楽の工房で、オーダーキッチン製作中、現場ではお風呂のタイル貼り、大工の残工事などが続いている。 6月の梅雨時期、雨が極端に少なかったのが、工事をする我々にとっては、救いであった。 お施主さんには、しばらくご不便をお掛けしているが... Read More

四日市の町家再生⑦左官工事始まる

さて、現在の四日市の現場の状況をお知らせしよう。   外壁に焼杉を張る 四日市の現場の外壁は、焼杉だ。 焼杉とは、読んで字のごとく、杉の表面を真っ黒な炭になるまで焼いたもの。 焼かれて炭化した部分は、腐らないので、耐久性が増す。そして見た目もシックなブラックになる。 ここで使用しているのは、焼いた後に表面をブラシで擦ってある。そうする事によって、表面を触った時に、手に炭が付きにくくなる... Read More

四日市の町家再生⑥ 不揃いな天然素材

雨の日の今日も、四日市の現場は休む事なく進む。   橋本君が、内部の床を張り始めている。杉のフローリングは、30mm厚だ。 天然素材というものは、元来色は揃っているものはない。 特に杉は、白太と赤味の色の差が激しい。色に非常に拘るお施主さんだが、そこはこれで何とか納得して頂くしかない。 混雑する室内。 大工三人に、電気屋2人、あと打合せに、自分と左官屋に水道屋さん、お施主さんもみえて... Read More

四日市の町家再生⑤ 窓が付いたその日

四日市の現場、屋根が出来上がり、着々と進んでいる。 ここは、珍しく現在進行形でお伝えする。   板金屋さんが屋根張り中。 素材は、ガルバリウム鋼板、縦平葺き。 この葺き方は雨仕舞いが良く、かなり緩い勾配でも、雨漏りしない。   リビング上には、天窓を二台設置。 壊す前も、天窓が二ヶ所あった。 以前と同じような位置に、また新しく取り付けた。   細長い間取りなので、... Read More