小さく住む家⑫内装編

内装工事は、どんどん進む。 断熱材を入れたら、杉板を貼る。狭い面積だが、板を張るのは結構手間暇のかかる仕事だ。 お施主様たっての希望の丸い窓も、綺麗に収まった。   ここは、間仕切り壁なのだが、急遽予定を変更して、漆喰を塗ること。 この壁が白くなることで、部屋の印象が随分と変わる。 さらに、上部には換気用の開口部を、これまた急遽開ける。 ここを開けることにより、室内の空気が循環、... Read More

小さく住む家⑪ グラスウールあれこれ

さて、スモールハウスの内装工事に取り掛かろう。 この家の内部はオール杉板張り、の予定である。 床はいつもの30mm厚の杉フローリング。他の壁や天井は、厚さ10mmほどの杉板だ。   断熱材はグラスウールを使用 さて、いつも悩む断熱材のこと。 ここから少し専門的な内容になるので、興味のない方は、読み飛ばしていただきたい。   このスモールハウスでは、コストパフォーマンス・そして断... Read More

小さく住む家⑩玄関扉が付く

外回りのサッシが付き、そしてようやく玄関扉の番だ。 そう、お施主さんに以前磨いてもらったあの古建具である。   サイズを少し直し、ガラスはペアガラスに入れ替え。   真鍮メッキのドアノブを取り付ければ、まるでアンティークの扉のようだ。     さあ、戸締りができるようになったので、中の造作工事を進めよう。       ... Read More

「三重の木」で家を建てた人たち

「三重の木」で家を建てた人たちVol.10に、鳥羽の土壁の家が掲載されました。       この冊子は、三重の木を使った住宅の施工例が数例乗っています。欲しい方は、木神楽事務所に置いてあるので、お譲りします。 ちなみにこのシリーズは、今回で10冊目。2年に1冊程度発行されているよう。 Vol.6には、8年前に建てた、津市半田の木と土の家が掲載されてます。 &nbs... Read More

カホンワークショップin椿小学校②むっちゃん現る

さて、いよいよお楽しみの演奏ワークショップだ。 カホンを作った後は、いつも演奏ワークショップまで行う。 以前、公民館でカホン講座を受け持ったことがある。 その時必死になってyoutubeを見ながら叩き方を練習し、楽譜まで作ったのだが、その楽譜がそのあともずっと役立っている。 もちろん、今回も人数分印刷して来て、みんなに配る。   カホンには無限大な叩き方があるが、まずは3つの叩き方・拍子... Read More

カホンワークショップin椿小学校①44台のカホンを作る

とある秋の日、朝早くから、鈴鹿市の椿小学校へと車を走らせる。   この日は、この学校でカホンワークショップを開催する日。 1限目から4限目までたっぷりと時間を使い、子供達と森のことについて学びながら、杉の木でカホンを作るのだ。   ご存知ない方に説明しておくと、当社では数年前から、杉の木で作る楽器「カホン」の制作ワークショップを開催している。   ちなみに今回は、三重... Read More

建物探訪 FROSCH編② 広がるfroschワールド

さて、家具工房FROSCHへやって来た我々は、森下氏の自宅の中へと足を踏み入れる。   そこでいきなり出迎えてくれた、シーラカンス?みたいな魚の照明。少し暗めの玄関ホールで、その青い光がとても美しく、怪しく光っている。 実はこれ、森下氏の奥様が制作されたもの。彼の奥様はオリジナルな作品を作っているステンドグラス作家さんだ。この家は彼ら二人の作品が飾られたギャラリーでもあるのだ。 &nb... Read More

小さく住む家⑨ 工事は進む

建前が済んだ現場は、急ピッチで工事が進む。 ここでは、工事の工程を淡々と説明していこう。 まずは屋根の板金を張る。張るのはガルバリウムの波トタン。波トタンを使う理由は、何と言ってもコストダウン。さらに波の部分が通気層になり空気が通るので、ちょうど良い。 そして、建前時に出来なかった玄関庇を作る。 ここで使った丸太は、数年前に天川村の銘木屋さんで分けていただいたもの。 これは錆丸太といって、わざ... Read More

小さく住む家⑧ 祝 上棟

9月も後半を迎えた大安吉日のこの日。 いよいよ、待ちに待ったスモールハウスの上棟日である。 そして弟子の桝屋の初棟梁の建て前でもある。   前日に降った雨が基礎の中に溜まり、朝から水を汲み出す。 周りもぬかるんで足元は良くないが、曇り空でそう暑くない天気は、建て前にはうってつけだ。   建て前だと、通常はクレーン車の登場だが、クレーンを使うほどの材料はないので、そんなものはい... Read More

建物探訪 FROSCH編

スモールハウスの建て前を控えた、とある秋晴れの日。   外壁の板をどう貼ろうとかの話になり、近くで以前建てた家を見に行くことになった。 メンバーは、私とスモールハウスのお施主さん、それに、最近よく木神楽に逗留しているS設計士の3人だ。 目指す先は、白山町の家具工房FROSCH。   ここが建てられてから、早7年が経つ。施主は家具職人なので、当然ながら内装工事は施主施工である。 ... Read More

小さく住む家⑦ 古建具を使う

この家でも、古建具を使う。   数少ない室内の建具はもちろん、玄関の扉もリユース品だ。 ちなみに玄関の扉は、某所で捨てられそうになってたのを戴いてきたもの。 この家では、開き勝手が逆なので、取手や金具は付け替えて使う。 さらには、外側はべったりとペンキが塗ってあったので、それも削り取ってしまおう。     ここでもお施主さんの登場だ。 この日は、有給を取ってもらっ... Read More

小さく住む家⑥ シダーシェイクの準備に掛かる

さて、外壁のシダーシェイクに使うのは、比較的安価に手に入る2m長さの杉板、もちろん赤身である。 それを短く切り、並べてみた。 うん、なかなかいいのではないだろうか。 板の幅が同じではつまらないので、割って、わざとランダムにしてある。 ではこれでいこう、ということで早速準備に掛かる。   まずは、板を削る。 板を削らず張ってもいいのだが、この家では、杉の赤身を綺麗に出したいのと、無塗装... Read More

小さく住む家⑤ 杉で仕上げる家

小さく住む家は、内も外も杉板を張る。   内部は天井から壁、床まで杉板張りにする予定だ。 杉の木はは柔らかく、手の触れるとこに使う素材としては、大変優れている。 何より、木の持つ吸放湿性により、室内の湿度を調整してくれる。 鳥羽の土壁の家 ユーティリティー     そして外部。   外部に張る杉板は、塗装してもいいが、この家では無塗装の予定。 芯材である赤... Read More

小さく住む家④手刻みで作る

木神楽では、手刻みで家づくりをすることが多い。 今取り掛かっているスモールハウスも手刻みだ。     手刻みとは 手刻みとは、大工が構造材の加工をすることである。 そんなの当たり前じゃん、と思われるかもしれないが、今の家づくりでは、工場生産のプレカットが主流だ。 プレカットは工場生産なので、大工は何もする必要はない。当然加工するための作業場は要らない。 しかし、木神楽では、そん... Read More

小さく住む家③ 地盤の良い土地

ここのお施主さんとの出会いは、一年以上前、去年の夏前にさかのぼる。       きっかけは、知人からの紹介だ。 すごく小さい家を建てたい人がいるので、相談に乗ってもらえないか、という話であった。 一人で暮らすのに、大きな家は要らない。持ち物も荷物も必要最低限しか持たない。そのような考えに、我々も大いに共感し、スモールハウス好きな私やS設計士は、是非ともお力になると約束... Read More