鳥羽の土壁の家⑥ 手刻みは楽しい
飛び飛びの投稿ばかりで、読みにくくなってしまい申し訳無い。 これは、鳥羽の土壁の家土壁は大地そのものだ からのつづき、 じゃなかった、新築に古建具を使う方法のつづき。 出来れば、シリーズ通して読んでいただくと分かり易いかと思う。→鳥羽の土壁の家 もりずむの木を使って建てる セミセルフビルドで完成させる 自然素材で作る 土壁を付ける 古建具をリサイズして使う 手刻みで作る さて前回... Read More
飛び飛びの投稿ばかりで、読みにくくなってしまい申し訳無い。 これは、鳥羽の土壁の家土壁は大地そのものだ からのつづき、 じゃなかった、新築に古建具を使う方法のつづき。 出来れば、シリーズ通して読んでいただくと分かり易いかと思う。→鳥羽の土壁の家 もりずむの木を使って建てる セミセルフビルドで完成させる 自然素材で作る 土壁を付ける 古建具をリサイズして使う 手刻みで作る さて前回... Read More
次の工程は、いよいよ待ちに待った荒壁付け。 これは、去年の6月末くらい。ちょうど梅雨の中休みにうまく決行できた。 いちおう言っておくが、泥んこ遊びでは無い。しかし皆楽しそうだ。 家作りの重要な工程であるから、決して手を抜けないのだが、泥だらけになって泥を捏ねるのは何故だか楽しい。 参加した誰もが笑顔になってしまうこの荒壁練り。素足になって足で踏む。これによって土の固さ、水やスサの量を調節する。ず... Read More
そして、えつり掻きが始まった。えつりとは竹小舞のことである。 古い日本家屋で、崩れた壁の中から露出していたりする、アレだ。 竹は、外に置いておくと、直ぐに虫に食われたりしてボロボロになるが、乾燥した土の中に入って外気と遮断されていると、100年でも200年でも持つ。 さあ、ここからは、ささっと説明してしていく。 これは準備した材料。小山さんが前年の秋、新月前後に切り出した真竹。 ち... Read More
《松阪の土壁の家 Part5》 これは2016年5月頃のお話。 いつまでも去年の話を書いてる訳にいかないのだが、書くことがたくさんありすぎて、中々進まない。 さてさて、建前が終わり、いよいよ土壁付けに入る松阪の家。ここで使用する竹は、全て地元の山から切り出したものだ。 土は、この前年から現場でプールを作り、藁をたくさん掘り込んで、寝かしてあったもの。何もかも大変手間が掛かっているのだ。 そしていよ... Read More
《四日市の町家再生 Part3》 そして、いよいよ目的の古建具屋へ向かう朝が明ける。お施主様ご夫婦を後ろに乗せ、お店のある新木場を目指す。 そして到着。 その名もひでしな商店。ご覧の通りどうみてもジャングル。新木場の倉庫街の中で、ひときわ異様をはなつ。 古民家再生の看板と、入り口付近に古材や建具が無造作に置いてあるから、ここに間違いないだろう。 3階建ての、そのお店というか倉庫は、中へ入ると、ビ... Read More
《四日市の町家再生 Part2》 さて、そんなこんなで、チーム古民家の面々で、四日市H様邸の町家再生のお手伝いをすることになった。 いつものごとく、図面・見積り作成に四苦八苦するのだが、今回は設計に強力な助っ人、sigezoさんが居るので心強い。彼は、伝統構法だろうが海に浮かぶ船だろうが、どんなものでも構造計算してしまう、プロ中のプロなのだ。 そんな彼の手助けを得ながら、図面は進む。... Read More
最初にお話を頂いたのは、去年の夏頃。改装したい古民家があるので、相談に乗って欲しいとの依頼。 そこで、我ら古民家好きにより結成された“チーム古民家”が出動する事となった。 チーム古民家のメンバーは、リーダーのsigezo(設計)、K山(左官)、丹羽(大工)、そしてわたくしの計4人のメンバーからなる。今回は、大工の丹羽君が、アメリカへお堂を建てに長期出張中なので、その他の3人で向か... Read More
《家作りについて Part2》 そして現在、様々な家が世界中で建てられている。その地域の特性、気候、そして調達できる資材によって様々な家があり、また民族の違い、歴史の積み重ねにもより、多種多様な家が存在する。現在ではテクノロジーが発達し、民族・地域の垣根を越えた家の標準化が進んでいるように思う。 それは、日本においても例外ではなく、ハウスメーカーなどに代表されるように、全国何処へ行っても同じ仕様... Read More
《家作りについて Part1》 家作り今日は木神楽の家作りについての話。 そもそも家とは何かを、改めて考えてみた。 人間が生きていくうえで、最も大切な三要素、「衣・食・住」。 服を着て、食べ物を食べ、住まいに住む。そのどれも生きるのに、必要最低限欠かせないものだ。あ、何処かのジャングルでは、裸で暮らしてる人達もいるようだから、地域によっては服は必要ないのかもしれない。 しかし、ジャ... Read More
《スモールハウスpart4》 (注)この出来事は、2年前です。 そして出来上がったモバイルハウスを、さっそく現場に運び、使用することにした。現場はその時取り掛かっていた美杉町の『日本料理 朔』建築現場だ。和歌山から長期出張中のK山さんの荷物も一緒に運び込む。これで朝起きたらすぐ仕事できるし、仕事が終わればすぐに寝れる。木神楽がブラック企業で、寝る時間以外働けとか、そういう訳では決して無い。 休憩時... Read More
《スモールハウスpart3》 (注)この話は、2年前の事。 さて、サルシカ隊の軽トラキャンパー事業が挫折してしまい、傷心の我らだったが、そこに新たなる課題が飛び込んで来た。 今度のは、軽トラの荷台に載せるキャンパー、というよりハコである。そして前回の反省を生かして、如何に軽く、そして手間を掛けずに作るか、に重点を置くことになる。 今度のオーナー、つまり発注者は木神楽の主要メンバーでもあるK山左官。... Read More
この写真は、先日古材を貰ってきた家の解体される前の写真である。 実はこの家は、僕も所属する津ヘリテージマネージャーズが、約1年前に調査していたのだ。自分はその時はあいにく参加出来なかったのだが、その時の調査報告書を、先日の古材レスキューに同行してくれた島村氏が送ってくれたので、ここに記そうと思う。 以下報告書による。 伝承によると、この家は元藤堂藩の別荘として建築された。そして昭和9年頃に、現... Read More
《松阪の土壁の家 Part4》 これはちょうど1年前の話。 さて、構造材の墨付け、刻みがどんどんと進んでいくが、実はそれと同時に、鳥羽の土壁の家の準備も始まっていた。刻みが終わらないうちに、鳥羽の家の材料が工房にどっと入ってくる。 そして建て前は、5月末日と決定、そしてそのすぐ後6月1日に鳥羽の家の建て前も決定するという、とてつもなくハードなスケジュールとなった。どちらも梅雨に入る前ギリギリである... Read More