松阪の土壁の家⑩ 三和土とは
松阪の土壁の家は、施主さんのこだわりが半端ない。 そのひとつが、コンクリート、セメントに頼らない家作りを追求している、というところだ。 通常の家作りにおいては、コンクリートやセメントを使わないなんてことはあり得ない。 実は、木造住宅程度なら、必ずしもコンクリート基礎は必要でないと自分も考えている。もちろん、それには、それなりの条件はある。 その条件とは、地盤、間取り、そして構造だ。 さて、昔から建... Read More
松阪の土壁の家は、施主さんのこだわりが半端ない。 そのひとつが、コンクリート、セメントに頼らない家作りを追求している、というところだ。 通常の家作りにおいては、コンクリートやセメントを使わないなんてことはあり得ない。 実は、木造住宅程度なら、必ずしもコンクリート基礎は必要でないと自分も考えている。もちろん、それには、それなりの条件はある。 その条件とは、地盤、間取り、そして構造だ。 さて、昔から建... Read More
さて、そんな木神楽の工房を、写真付きでご案内しよう。 入り口は、前回にも載せたが、林の中の道路に突然現れる看板が目印。 ここをぐっと奥へと上がっていく。 上がった入り口付近は、父親の遊び場なので、そこへ行かず奥までぐっと進んでもらうのがよろしい。 鹿や猪のこと、山菜のことなどが知りたかったら、父親の方へ行くのが正しい。 周りはごらんのように木々が覆いか... Read More
つ、ついにこの日がやって来た! 鳥羽の家に、お施主さんが引っ越すことになり、その前に内覧会を開催することとなったのだ。 ここで、ざっと鳥羽の家作りの経過を見てみよう。 建て前をしたのは、ちょうど一年前 この現場、建て前をしたのが、ちょうど一年前の6月アタマ。 それから、お施主さんによるセルフビルドと木神楽との協働作業にて、ようや... Read More
さて、現在の四日市の現場の状況をお知らせしよう。 外壁に焼杉を張る 四日市の現場の外壁は、焼杉だ。 焼杉とは、読んで字のごとく、杉の表面を真っ黒な炭になるまで焼いたもの。 焼かれて炭化した部分は、腐らないので、耐久性が増す。そして見た目もシックなブラックになる。 ここで使用しているのは、焼いた後に表面をブラシで擦ってある。そうする事によって、表面を触った時に、手に炭が付きにくくなる... Read More
さて、現在進行中のスモールハウスの提案図面をちょろっとご紹介しよう。 Small House COLUMN! 英語で書いただけで、訳すると、円柱型スモールハウスである。 下が立面イメージ。上にあるのがUFO、じゃなくて、平面図だ。 こんな感じの家は、モンゴルとかアイヌの家で見かける。 さてここからが重要。 実は、宇宙での標準形は、何事も丸... Read More
さて、そもそも話つづき。 そうして会社を作ったはいいが、さして仕事が増えるわけでもなく、それでも何なりと大工仕事をやっていた。 そして、ある日、いつものごとく、友人大工の建て前応援に行った先で、それは起こった。 なんだか変な大工と出会ってしまったのだ。 やたら愛想のいい大工と出会う 職人って、普通は初対面ではムスッとして、あまり愛想良くない。が、彼は違った。 やたらと人懐っこく、面白いことを言って... Read More
そもそも話。 今日は何で自分が大工になったのか、何で工務店を経営しているのかを書こう。 父親が大工だった そう、大工になったのは、一言で言うと父親が大工だったから。 小さい時から、自分は大工になるもんだとずっと思っていたのだ。 だから高校へ行く時も工業高校の建築科を選ぶ。 そして、卒業と同時に、大工の見習いを始めた。 仕事を習ったのは、隣町で工務店を経営... Read More
いつまで経っても終わらない松阪の土壁の家のはなし ここの現場はこだわりの固まり。自分もとことん考えて設計したし、職人もとことんやったと思う。 しかし、やり過ぎて、採算が取れているのかどうかは分からない。 そんなやり過ぎてしまった、こだわりポイントを少しづつ紹介しよう。 トイレの床に漆を塗りたい 実は10年以上前の現場で、トイレの床に漆を塗ったことがあった。 → 半田の家 それを見た施主さんが、うち... Read More
モバイルハウス、木のカフェの続き。 二日間のイベント期間中に完成しなかったので、持ち帰って工房で続きをやることにする。 ご覧のように、車輪を付けて、動かせるようになっている。 側面全てに板を貼ったので、かなり重い。 工房で、あと残りの板を張り、扉や開く屋根の部分とかを細工し、完成。 もちろん、軽トラに乗るサイズだ。 そして、次のむらのわ市場にて、いよいよお披露目。 もちろん、実際にお店として利用... Read More
久しぶりにモバイルハウスのお話。 モバイルハウス、雑誌に載る 前回の、黒くて軽くて風に乗ったモバイルハウスは、雑誌NAGIの目に留まり、表紙を飾ることとなる。 2015年夏号、特集はD I Yだ。 ちなみに、モバイルハウスの中に写っている白い円筒は、わたくしの望遠鏡。 大きな反射鏡が付いていて、暗い天体でも明るく観ることが出来る。 詳しく知りたい方は、わたくしに直接聞いていただくか、ドブソニアン... Read More
そして、春になり、イケメン瓦職人の北村さんは北海道から戻ってきた。 ちなみに彼の名は、伊織くんと言い、今後はその名で表記する。 さて、伊織くんに、屋根の状況を見てもらい、あまり予算を掛けずに、直せるような提案をしてもらう。 ところで屋根に穴が空いてた下の部屋は、土壁が剥がれ落ち、畳にもカビが生えて、大変な状況である。 この辺りの補修も含めて、施主様にお見... Read More
さて、急いで見に来て欲しい屋根の改修現場なのだが、急には来れないという瓦屋さん。 「実は今、北海道にいて・・」 ハイ? そう、実は彼は冬はスノーボード、夏はダイビング、その合間に屋根工事を行うという、何とも幸せな職人なのだ。その名も北村瓦店。 彼のいい写真が無かったので、古民家調査に同行してくれた時の写真を載せる。 ちなみに、この話は、今冬の話であり、彼... Read More
とある日の昼下がり、知り合いの方からのお電話。 「うちの家の瓦が何かおかしいので、見に来てくれ」 場所は白山町。近くなので、早速クルマを走らす。 現場は山あいの集落で、建物は、築70〜80年かくらいのこの辺りではよく見掛ける古民家だ。 屋根を見ると、たしかに棟がおかしい。 上に上がってみると、大きく崩れている。 これは、雨漏りして下地が腐っている、結構ヤバい状態だ。 実は施主さんは、ここを別荘... Read More
過去工事シリーズ、松阪編を久しぶりに書こう。 前回は、荒壁付けまで来たので、そこからの造作工事について書く。 さて、土壁が乾いてきたところで、造作が始まる。 まずは外壁周りからだが、外壁を張る前に、大直しと言って、荒壁の上に土を塗る。 これによって、土壁の強度が増すのだ。 杉の赤身板を張る さて外壁は、杉の赤身板を縦張りにした。 張り方にもこだわったが、それは写真を見て感じてもらいたい。 名付け... Read More