四方転び踏み台を作れ(3)模擬試験を監督する

6月から三重建労中央支部で始まった四方転びの講習。 これまでの経緯はこちら↓ 四方転び踏み台を作れ(1)講師を仰せつかる 四方転び踏み台を作れ(2)まず目指すは完成 ここで再度、色々と説明しておこう。     四方転び踏みとは? 脚が四方に広がっている、折り畳み式の踏み台。 これの図面を書き、墨を付け、加工、組立てるには、大工の高度な知識と技術が必要なのだ。    ... Read More

古民家を修理せよ⑤古民家は定期的に風を通そう

さて、新たに見つかった箇所も、瓦をめくり、下地からやり直しだ。 実はこれらの箇所は、下からシロアリが登ってきて蟻害も見られた。 雨漏りを放置すると、木部は腐るだけでなく、シロアリも入り易くなる。 因みに、この地域でみられるヤマトシロアリは、雨漏りを止めればこれ以上被害を広げることは無い。ただ湿気の多い足元は要注意ではある。 そうして、この面も、傷んでいる瓦は全て交換した。 これで暫くは大丈夫で... Read More

古民家を修理せよ④ 雨漏りには早めの対策を。

今日は、ずいぶん前にお伝えした、古民家屋根修理の続報だ。   これまでの経緯は、以下のブログを参照あれ   古民家を修理せよ 雨漏り編 古民家を修理せよ② スノーボーダーな瓦職人 古民家を修理せよ③ 熊本へ旅立つ瓦職人   ようやく熊本から帰ってきた瓦職人の伊織くんによって、屋根の修理が始まる。 ちなみに、熊本では被災した屋根の修理はほぼ終わったそうで、現在は復興住... Read More

スモールな珈琲店(8)テーマカラーはスカイブルー

注)このお店は、2015年秋に竣工済   ではここで、加納氏の写真により、このスモールな店舗『ON Y Va珈琲』を詳しく解説する。   お店は駐車場に設置   この工事は第一に工期が非常に短かったこと。そして、工房にある古材も含めた在庫をたくさん利用して建てられたお店である。 そしてもう一つ、塗装はすべてオーナー施工。その他にも色々頑張ってやっている箇所が多い。 お... Read More

スモールな珈琲店を作れ(7)お店の名前はレッツゴー

注)この店舗は、2015年秋に竣工済   さて、加納さんの撮影写真を見る前に、この店舗の紹介をする。     このスモールな店舗は、その名をON Y Va珈琲と言う。(読み方はオニヴァ)   ON Y Vaの意味は、レッツゴー!     オーナーのKさん、この店舗を作る前は、移動カフェをされていた。 これがその当時使っていた車である。 ... Read More

スモールな珈琲店を作れ(6)ダンディーカメラマン現る

注)この現場は2015年秋に竣工済     完成したスモール店舗は、早速竣工写真の撮影である。     以前は、竣工写真を自分で撮影しようと、カメラ機材などを買ったりしていたが、やはりプロの写真には敵わないということが判明。 新築の写真は、基本、プロカメラマンにお願いしている。     建築写真専門のカメラマンが撮る   今回、... Read More

スモールな珈琲店を作れ(5)2週間で完成!

注)この現場は、2015年秋に竣工済   そんなこんなで、スモールな珈琲店は完成した。 建て前をしてから、ちょうど2週間で竣工。こんな早い現場は早々ないだろう。   さて、ここでは、このお店の製作工程を、もう少し詳しくお伝えしよう。   構造は、基本105mm角で組み上げてある。 高床式にするために、床梁には背の高いものを使用。 材料は、古材で在庫してた米松。ひねり... Read More

スモールな珈琲店を作れ(4)壁と繋がった屋根

注)この現場は、2015年秋に竣工済   ちょっと前に書いていた、スモールな珈琲店作りの続き。     屋根と繋がる壁   この現場では、ちょっと趣向を変えて、片流れ屋根と片面の壁が繋がっているデザインにした。 屋根材は、当初貼る予定だった波トタンを急遽変更し、アスファルトシングル葺きにする。     このアスファルトシングルは、カッタ... Read More

四日市の町家再生⑪露出な電気配線

  この現場は、戦後に建てられた家で、約築70年。 当然、電気や水道配管も70年前のものである。     それらの配線や配管は、電気を通せば通るし、水も流れるのだが、電気においては安全確認をするのが困難であるし、水道配管は、どこで漏水するか分からない。さらに古い鉄管の内部は錆だらけだ。     よって新しく引き直すことになる。   &nb... Read More

四日市の町家再生⑩ 繊細な建具工事

  引き続き、格子戸のご紹介。     これは、玄関引戸。施主さんが、去年、東京の古建具屋ひでしな商店で購入したもの。 →東京探訪その2 ジャングル編 なかなかしっかりとしたもので、玄関戸にふさわしい、重厚な引戸である。     玄関は元々引き違いの2枚戸であったが、右半分を耐力壁とし、左側だけを使う一本引きとした。     ... Read More

四日市の町家再生⑨ 古民家と言えば格子戸

古民家、そして町家と言えば、何と言っても格子戸である。 繊細な縦格子、その隙間からこぼれ落ちる暖かな灯、まさに日本の原風景といっていいのではないか。 失われつつある、日本各地の旧街道沿いで見られる風景である。 こんな町家の続く町並みはとっても素敵だ。 四日市周辺は、東海道が通っていて、街道沿いには新旧入り混じった建物が混在していている。ビルもたくさん建っているが、古い町家もたくさん残っている。 ... Read More

四日市の町家再生⑧ 素晴らしいタイルの仕上がり

久し振りの四日市の町家再生現場からのリポート   2月に着工してから早5ヶ月。施主さんはすでにお引っ越しを終えたのだが、実は工事はまだ終わっていない。 現在、木神楽の工房で、オーダーキッチン製作中、現場ではお風呂のタイル貼り、大工の残工事などが続いている。 6月の梅雨時期、雨が極端に少なかったのが、工事をする我々にとっては、救いであった。 お施主さんには、しばらくご不便をお掛けしているが... Read More

四方転び踏み台を作れ(1)講師役を仰せつかる

先日から講師をしている。   何の講師かというと、四方転び踏み台製作の講習指導だ。   この四方転びの踏み台、若い時に自分も何台か作ったので、その実績を買われ、今回の講師役となる。 しかし、作ったのはもう10年以上前だ。作り方とか図面の引き方などは完全に忘れている。 正直勘弁してほしかったが、他に人がいなくて断わりきれずに引き受けることとなった。     ... Read More

鳥羽の土壁の家WEB内覧会(5)最終編

鳥羽の家ご紹介もいよいよ最終章。   ユーティリティー   脱衣所、洗面、トイレがリズム良く並ぶスペース。間仕切りはもちろん古建具の再利用。 壁の板張りは旦那さん施工。こういう狭い場所は、壁に体や物が当たり易いので、板張りだと使い易い。   ゲストルーム     天井すぐ上は屋根だが、断熱材と通気層が取ってあり、通気窓も十分あるので、暑くはなら... Read More