9月も後半を迎えた大安吉日のこの日。
いよいよ、待ちに待ったスモールハウスの上棟日である。
そして弟子の桝屋の初棟梁の建て前でもある。
前日に降った雨が基礎の中に溜まり、朝から水を汲み出す。
周りもぬかるんで足元は良くないが、曇り空でそう暑くない天気は、建て前にはうってつけだ。
建て前だと、通常はクレーン車の登場だが、クレーンを使うほどの材料はないので、そんなものはいらない。
大工の人数も少ないが、小さな家なので、夕方までに屋根まで完成させるつもりで進める。
さて、構造は無事組み上がり、いよいよ屋根に取り掛かる。
この家は、何と言っても南に大きく張り出した屋根が特徴である。
いざ垂木を付けていくと、思った以上の張り出しだ。先端へ行くとフワフワと揺れるが、後で両側に袖壁をつけるので、それでしっかり固定されるはずだ。
この日は、お施主さんも、もちろん有給を取ってもらって参加。設計を手伝ってくれたS設計士も来てくれた。
屋根も出来上がり、最後にみんなで記念撮影。
この後は、木神楽の事務所に集合し、お施主さんを囲んで祝いの席となった。
私は早々に脱落したが、日を跨ぐまで宴会は続いたようである。