久し振りに四日市の現場の話。
6月末になり、ようやくほとんどの工事が終えた。
あと少し残っているのは、キッチンの一部と、左官工事の一部分である。
オリジナルキッチンの提案
木神楽ではなるべくオリジナルな家造りをしたいと考え、お客さんに提案しているが、その一つが、オーダーキッチンだ。
システムキッチンは便利良く作られているが、ほとんどが新建材・樹脂・木質パネルで出来てるので、最初のうちはピカピカだが、古くなったらみすぼらしくなる。
うちで作るオーダーキッチンは、家と同じ材料の杉・檜で作っているので、正直、傷は付きやすく汚れやすい。
が、無垢で作ってるので、古くなるほどに深みが出て、いい味が出るのだ。
天板は、ステンレスの1mm板を使う。水切りなどあまり細かい細工は出来ないが、厚みがある分、存在感が出る。
システムキッチンほどの至れり尽くせりの収納は作れないが、古くなってもずっと使い続けられる古箪笥のような存在になって欲しいと考えている。
さて、この現場でも、キッチンを作って欲しいという依頼があり、喜んで作らせてもらう事となった。
図面は当然のごとく、インテリアデザイナーである奥様によって、完璧に描かれている。
でも、実際作るに当たっての寸法図は、こちらで作る必要がある。
いつもは、私が細部に至るまで図面を起こすのだが、今回は、全て弟子の枡屋に任せることにした。
実は寸法を決めるのが難しい。ここの部材にはどれだけの太さが必要か。そしてどうやって組み上げるのか。
そこには経験と勘が必要となってくるのだ。
悩める枡屋。多いに悩め!
つゞく