職人の心得② 弟子への提言

職人の心得の追加

前回書いた職人の心得①はこちら

職人としては、当然の心構えなのだ。
弟子、大工見習いは特にしっかりと取り組んで、習慣としておくように。

注)基本的に記事は独断と偏見に満ちてます

 

  1. 1日の始まりに、今日の自分の仕事をどこまで出来るかイメージを描く。
  2. 1日の終わりには、そのイメージ通りできたかどうかを確認する。

 

これは、1日を無為に過ごすな、ということ。

勘違いしていないか。
仕事って、時間通りに来て、時間が来たら帰ったらいいのでは無いよ。

職人とは、よりいい仕事を、よりきれいに、そしてより早く出来るよう目指すもの。

仕事は、イメージ通りには進まない。途中で予定してなかったすべき事が必ず出てくる。
ほぼ9割方は、思っていたより手こずり、時間が掛かってしまうものだと考えて良い。

が、いかにそれを少なくし、自分の思い描くように進めることができるようになれるか、だ。

それには、毎日ブラッシュアップし続けることである。
1日の始めに自分の仕事をイメージし、出来なければ、どうして出来なかったかを考え、それに翌日に生かす。
それを毎日毎日、繰り返す。そのことによって、少しづつ進歩する。

 

職人仕事は、急に出来るようになったりしない。毎日の小さな繰り返しの作業によって、磨かれ、出来るようになるもの。
その事を忘れず、日々1日たりとも怠るな。

 

 

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。