手で作る意味

毎日、暑い日が続きます。

現在、もっかぐらの工房では、今度の新築(自分の友人宅)の刻み加工真っ最中。

ここは、標高が高く、まわりを林に囲まれているので、街中と比べると幾分涼しいかと思いますが、

それでもやはり日中は暑い!

熱中症にならぬよう、業務用扇風機を回しながらがんばっています。

木神楽では、なるべく職人の手仕事を心がけています

といっても、すべて手加工するわけではなく

加工済みの材料を仕入れたり、機械も積極的に使い、効率をはかります。

もちろん工場で加工をお願いすること(プレカット)もあります。

その家その家にあった構造の組み方、予算の取り方により、選択します。

構造材は、三重県産の杉・檜を使います。

羽目板や、他の細い材料は、他産地のものも入っていますが、基本的にすべて国産材を利用しています。

今回、外周のみ土壁を付けます。

伝統的な加工、木組みの部分もありますが、メインはボルトを使用した在来構法です。

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この新築では、檜の柱と土台はほとんどすべて、
お施主様とそのお父様が、山から切り出されて出したものです(造園業をされていて、間伐も請け負っている)。
お仕事柄ということもありますが、自分の家の木を自分で切り出したって素敵なことですね。

加工する私たちも大切に扱わなければ、と気合いが入ります。

その他の材料、梁などの構造材はすべて三重県産の杉を使います。
天然乾燥で良く乾き、目も詰んでいる良材です。

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通し柱は檜の5寸角(150mm)。

もっかぐらでは、地震時に胴差し部分で通し柱が折れるのを防ぐため、最低、この寸法以上を使っています。

耐力壁は、土壁と筋交い。

地震力に対する初期剛性は、筋交いと土壁が受け、さらに筋交いが破断するような大きな揺れには、

1寸(30mm)厚さの貫が倒壊を防ぎます。

しかし、毎日暑い中、みなさん本当にご苦労様。

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この家ではお客様の希望で、雨降りでも楽しめるようにと、玄関・リビングの掃出し前に、大きな庇を取り付けます。

よって「雨降りを楽しむ家」と呼ぶことにします。

コンセプトは、なるべく自然素材で作ること、もう一つが、ローコスト。

畳de事務所でも御馴染みのリユースを、ここでも取り入れたいと思っています。

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。