家の顔を変える〜Web内覧会 海が見える山の家リフォーム

この海が見える山の家リフォーム、ずいぶん前に竣工しているのだが、施工途中でブログが終わってしまっているので、ここで完成写真をご紹介したい。

家の顔を変える

この家は古民家というほど古くはなく、また一度リフォームもされていて状態の良い綺麗なお宅であった。それを今度新しく住まわれる施主様のライフスタイルに合わせて、改装させていただいた。

縁側からリビングまでをガラス面の広い木製建具に変更。濡れ縁と建具の保護も兼ねて、庇を大きく張り出させた。

庇を深く出す

ここは軒が大変短かったので、過ごしやすくするために庇を付け足した。

元々の瓦屋根との取り合いをどうするか、かなり悩む。最終的には既存の軒先を切り取り、そこから緩やかな勾配でなるべく深く庇を出した

瓦屋根ギリギリからの板金屋根。

軒の深さは、雨掛かり、日差しの差し込みを考慮して決定。

木製建具に変える

正面の顔となる部分は、ガラス面の大きい木製建具に変更。木で作る建具は雨仕舞いが難しいが、軒を深くすることでそれをカバーしている。木の建具は雰囲気は断然良くなる。

建具は杉の赤身材で作る。塗装は施主様にしていただいた。
玄関は、格子戸とFIXに。
雨戸は、既成のアルミ製品を利用。

外壁を漆喰で仕上げる

外壁は、砂漆喰の掻き落とし仕上げ。砂の粒々が浮き出ていい仕上がりなのだが、写真ではいまいち伝わないのが残念。

下地は、モルタルに追っかけで土中塗り。
砂漆喰の見本。砂の配合と、その表面をどう仕上げるかをシュミレーションする。

木と漆喰でデザインした結果、洋風でも和風でもない雰囲気となった。お施主様も私達も、満足いく〝家の顔〟となったと思う。

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。