手刻みとは、大工が構造材を加工すること
今は工場で加工して現場で組み立てるプレカットが主流である。住宅新築の99%はプレカットであろう。そんな中、木神楽では手刻みで家を建てることが多い。
手刻みの魅力とは
プレカットの方が断然コスト安である。しかしプレカットは金物で補強するのが前提の加工だ。手刻みの利点は、金物に頼らない木と木を組み合わせる家作りが出来る、ということだろう。いわゆる日本に古くから伝わる伝統的な構法である。実は、我々大工にとっても手刻みの現場というのは、楽しみの一つでもあるのだ。そんな家づくりを注文してくれるお施主様には、感謝の気持ちしかない。
さて今日は、そんな手刻みの新築現場を紹介したい。
手刻みの様子
手刻みをする為には、まず墨付けという工程を行う。文字通り加工するための墨を付ける、大変重要な工程である。ここを担うのが棟梁と呼ばれる役目でもある。
そうそう、刻みを手伝いに来てくれていた友人大工のI山氏が、その時の様子を動画でアップしてくれているので、見てもらうと良く分かるだろう。まずは刻み編。
この動画にもあるように、実はこの刻みは去年の夏のことだ。なぜ今頃造作に入っているかというと、間にお施主様のセルフ施工を挟んでいるからなのだが、それはまた別の機会にお伝えする。
そして仮組み編
仮組みをしといて、木が乾燥してクセが出た後に、本番の差し合わせをやっている。
次回は、この家の上棟の様子をお伝えしたい。
I山大工のyoutubeチャンネルはこちら↓
木神楽で建てた手刻みの家はこちら↓