土壁の魅力、それはズバリその存在感だ。土壁とは、当然ながら土で出来ている。つまり大地、Earthそのものである。クロスとかグラスウールとか、何ちゃらとか言う新建材とかは全く関係ない。大昔からある素材、この地球そのもの、それが土なのだ。そんな地球そのもので作られた家に住むとは、何て素敵な事ではないだろうか。
土壁は高断熱でも高気密でも無い。でも何百年と長持ちして、その存在感を増すのだ。そんな目でこの家の壁を見ていただきたい。
畳の部屋

この家の壁は、すべて「大直し」で終わっている。大直しとは本来は下地の行程であるのだが、それを仕上げのレベルにまで高めているのだ。これについてはまた別の機会にお伝えできればと思う。
土壁の外には断熱材を入れる

ここ伊賀はよく冷え込むところだ。だから土壁の外には断熱材を入れている。使った断熱材はフォレストボードというもの。杉樹皮とパルプを混ぜて固めた自然素材製品である。
白神フォレストコーポレーション 取扱商品
竹小舞を見せた下地窓

この下地窓は、下地の竹小舞をそのまま現しにした。竹小舞の美しさに見とれたお施主様のご希望により、このような場所が設けられたのだ。
板間の部屋


つゞく