伊賀の石場建ての家(7)石を据える

新年明けましておめでとうございます。

さて、いつから止まっているのか分からないくらい、ブログ更新が滞っていたが、またボチボチ再開したいと思います。

まずは、伊賀の石場建ての家。

現在の工事状況についてお知らせしましょう。大工工事は粗方終わり、左官屋さんが、壁の仕上げ塗りに入っているところです。

ここまでの工程は、かなり工期が掛かっています。昔ながらの家づくりは時間が掛かるものです。

前回のブログはこちら → 伊賀の石場建ての家(6)環境負荷の低い石場建ての家

ここでは、前回からの工程の続き、石場建ての石を据えるところから書き始めます。

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まず、石を据え付ける場所に穴を掘り、そこに焼いた木の杭を打ち込みます。この杭の役割は地中に有機的環境を作り出すことです。その上に割ぐり石を密に敷き、礎石を据えます。

玄関と風呂は、延べ石を据えます。これらは下の土を掘り、高さを調整し、石の天端が揃うようにします。

これらは全てコンクリートを使わず、土と石、それに石灰を混ぜるなどして地盤を固めています。

続く

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。