伊賀の石場建ての家(1)自然との共生を意識して

伊賀で始まった、石場建ての家の新築。

建て前をしたのは、4月のあたまだ。

この現場のことを少しずつご紹介していこう。

まず、この家を設計施工するのは、sigezo率いる我々、チーム古民家のメンバーである。

チーム古民家については、こちらを参照あれ↓

まず、設計するのは、sigezoこと、中村茂史一級建築士事務所の中村氏

ホームページを見ると分かるが、彼が推し進めるのは、一貫して、杉で作るシンプルな木の家である。

彼の設計のスタイルは決まっていて、決してぶれることはない。

奇をてらわず、華美にならず、無理をせず、しかし大胆ではある。

その徳島杉の厚板を使ったシンプルで大胆な木組みは、非常に特徴的である。

お施主様は、sigezo氏のぶれない考えと設計に惚れ込み、依頼されたのであろうと思う。

そして、今回、大工棟梁を任せたのは、丹建築の丹羽君。

彼は、友人大工のikeちゃんの弟子であったが、独立し、なんとアメリカで、お寺のお堂を立てるというプロジェクトに参加していた。そしてそのアメリカから戻ったタイミングで、今回の新築プロジェクトに参加することになった。

そして、左官工事はを担当するのは、いつもニコニコ笑顔、しかしその秘めたる想いは誰よりも熱いK山左官。

そして私はというと、全体の工事の統括を行う役目である。

そしてもう一人、このプロジェクトに欠かせない主要なメンバーがいる。

いとか工務店 ユーキ君

彼は実は、以前木神楽で施工させていただいた、『松阪の石場建ての家』のお施主様だ。

土木の会社に長らく勤めていたユーキ君は、現代土木に反旗を翻し、昔ながらの土木、自然と共生する土木を目指し独立した。

その彼によって、今回の家の基礎である石場建ては、実現される事となったのだ。

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。