海が見える山の家リフォーム(7)天井仕上げ編

和室改装の続き

次は、断熱材を入れた天井に、杉の羽目板を貼っていく。

ちなみに、工事の順番としては、まずは、足場となる床下地を作るのだが、その次には床を仕上げず、天井を先に仕上げる。

その方が、床を傷つける心配がないので安心して仕事ができるのだ。

 

そして、天井面に張られた杉の羽目板。

構造材が所々に刺さるように突き出ている。

この部分を張るのは、結構大変。

 

 

 

まるで丸太の梁が、天井から生えているかのようではないか。

この辺りは、スノーボーダー坂下氏の渾身の削り合わせによるものだ。

 

さて、杉板というのは、真材の赤い部分(赤身)と、辺材の白い部分(白太)がはっきりと色が分かれていて、見た感じはまだらに感じるかもしれない。

しかし、板というのは年月を経るごとに、色が揃ってくるものだ(赤身は薄くなり、白太は色が付く)。

 

ここは、寝室の天井。

ビフォアー

アフター

 

当初の竿天井はプリント合板だし、断熱材も入っていなかった。

この竿の間に下から断熱材(押出式ポリスチレンフォーム)を入れ、杉羽目板を張る。

好みもあるが、こうすることで和室っぽさは少なくなる。

 

 

 

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。