さて、海の見える家は、いよいよメインの改装場所、和室周りの造作に入る。
二間あった和室の部分を、構造は残しつつ、ガラッと間取りを変えてしまうのだ。
まずは、天井部分を施工する。
ここは、屋根の勾配を生かした吹き抜け天井になる。
屋根面に沿って天井下地を作り、そこに断熱材を入れていく。
吹き抜けになるので、とっても天井が高くなり、開放感が生まれるが、それだけ気積(部屋の床面積×高さ)も大きくなるので、断熱をしっかりしとかないと、寒い部屋となる。
ちなみに、この家は標高200mほどのところに建っていて、冬はそれなりに寒い。
当然ながら、断熱改修も今回の工事の重要事項でもある。
土壁は付いているが、天井や床には断熱材は入っていないのだ。
天井面に入れ終わった断熱材。
ここで使用したのは、高性能グラスウールと言われるものだ。
そして、ここでは写真はないが、他の改装する部屋の天井面には、押出法ポリスチレンフォームを施工。
これらは、石油を利用した化学製品であるが、コストと断熱効率を考えて選択している。
劣化を遅らし、性能を発揮させ、長く持つ家にすることを念頭に置きながら、丁寧に施工することを心掛けている。
つづく