さて、薪ストーブを設置する場所であるが、重さ200キロもあるので、当然ながら床の補強が必要である。
床下は狭くて入れないので、床板を切り欠き、下地を補強。
真ん中に空いている穴は、給気口だ。
薪ストーブというのは当然ながら、酸素を取り入れ薪を燃焼するのであるから、たくさんの空気がストーブの中に吸い込まれ、煙突から排出されることになるので、これは、その為の空気の取り入れ口となる。
これを取り付けることによって、薪ストーブによる隙間風を防ぐというのがstove & cafe OZAKI O崎氏の理論だ。
次はこの上に炉台が設置される。
炉台はシンプルで段差の少ない3mm厚の鉄板を使用。
近所の鉄工所でサイズに切ってもらい、それを塗装。ここでは薪置き場も兼ねて、かなり大きめに作る。
そして塗装は、お施主様施工だ。耐熱塗料をスプレーしていただくと、どこかで高く売っているような立派な炉台が出来上がる。
そこへストーブを置く。
取り外したストーブの部品を組み立て、上から下ろして来た煙突と繋げば完成だ。
O崎氏が持って来た薪をくべ、試運転がなされるAGNI-CC。
大きなのぞき窓から、ゆっくりとオーロラのように揺らめく炎を眺めるひととき。
まさに薪ストーブの楽しみの真骨頂だ。
まだ工事中にも関わらず、さっそく家族団欒を始めるお施主様ご家族。
火って本当に素晴らしい。
人類がその昔初めて火を使い始めた、その時の喜びが何となく分かる気がする。