ここでもう少し、このスモールハウスの設計を説明する。
外観であるが、屋根は南面を高くした片流れ屋根だ。
南面に面した室内には、ロフトスペースもある。
南面を高くすることの意味は、冬の日差しをたくさん取り入れるためだ。
もっとも雨も降り込みやすくなるので、軒の出は深くして、高さもなるべく抑えた。
図面では分かりにくいが、南面のウッドデッキの両袖は壁アールにせり出しでいる。これはデザインだけでなく、夏の西日や東日の入り込みを防ぎ、また横からの雨の吹き込みを防ぐ、などの役割を期待してのことだ。
コストを考え、屋根はガルバリウムの波トタン、玄関ドアや室内引き戸は、リユース品を利用。
内外ともに、大工だけで完結するよう仕上げは杉板張り。
断熱に関しては、ここでは土壁でなく、繊維系のものを利用するが、何を使うかは今のところ塾考中である。