子どもイスワークショップ、の巻

夏休みに入り、暑い日が続く毎日。

そんなとある日に、子供向け椅子作りワークショップをした話。

 

場所は、鈴鹿の某公民館。そこでは色々な講座を主催していて、以前にも依頼されてカホンワークショップを開催したことがある。
その時の様子はこちら→ もっかぐらFun!のblog

そして、今回再度お声が掛かったのだが、以前とは違うのをやって欲しい、夏休みだからイスとか作って欲しい、という要望に応え、椅子作りをすることになる。

 

子供椅子を作る

子供用イス。

イベントの木工ワークショップでは、定番中の定番であろう。

とりあえず、工房にある材料で仮に作ってみる。

まあ、こんなものだろう。ということで、早速制作だ。
作ると言っても、当然、全部作っちゃダメだ。当日の2時間で、子供たちが無理なく完成出来るキットを作るのだ。

 

寸法を決めたら、材料の長さを揃えて切っていく。なるべく、子供達が迷わずに組み立てられるよう、分かりやすい大きさ、長さ、寸法にすることを心掛ける。もちろん釘も打ちやすいように、下穴も開ける。

用意するのはたかだか10セットだったが、寸法などを考えながらやってるので、予想以上に手間は掛かる。

それでも何とか10台分用意し、やって来た当日。

 

森と緑の話をする

さて、椅子作りに入る前に、まずは森と緑についての話をするのだ。

何でかというと、実は、この椅子作りは、三重県のみえ森と緑の県民税、という税金から交付された事業なのである。
三重県民の皆さんはご存知であろうか、4〜5年前から一人頭一律1000円の税金が掛けられているのを。

こんな立派なパンフレットも作られている。

そのパンフレットをよく見ると、こんなゆるキャラを発見。

カモミちゃんだそうだ。おそらくこれは三重県の天然記念物カモシカをアレンジしたものであろう。
この微妙な表情でチェーンソーを持っているのが、なかなかじわじわと来る。

 

まあ、そんなことは置いといて、三重の森の話をちょろっとしたら、早速椅子作りの始まりだ。

今回は、地元の老人会の皆さんがお手伝いに来てくれたので、大助かりである。

椅子の組み立てには、2種類の釘を使う。

脚の部分は、しっかりするように、かなり長い釘を用意したので大変だっただろうが、みんな頑張って打って組み立てた。

組み上げたら、最後はサンドペーパーで擦って仕上げる。
みんな、いいのが出来て嬉しそうだ。あとはお家でニスを塗るなり、色を付けるなり好きにするであろう。

 

 

 

大工歴30年、小さな工務店社長が綴る独断と偏見のBlog。 《木神楽》青山高原の麓に工房を構え、木と土の家・古民家再生・タイニーハウスなどを主に手掛ける。お役に立てることがあれば、何でもご相談を。