今日は、ずいぶん前にお伝えした、古民家屋根修理の続報だ。
これまでの経緯は、以下のブログを参照あれ
ようやく熊本から帰ってきた瓦職人の伊織くんによって、屋根の修理が始まる。
ちなみに、熊本では被災した屋根の修理はほぼ終わったそうで、現在は復興住宅の新築やリフォームで大忙しであるようだ。ひとまず、お疲れ様。
さて、こっちの現場に移ろう。最初見に行った時は、まだ雪が残っていた時期なのに、すでに梅雨入り目前。雨が多くなる前には、何としても直さねば。
早速、解体を始める。傷んでる箇所は、棟のすぐ下なので、必然的に棟の瓦を大きく崩さなくてはならない。
瓦は、非常に長持ちする素材で、この屋根瓦もおそらく建築当初のものである。
家の仕様・状態などから、築80〜100年は経っているだろうから、その長い間、雨風をしのいできたものだと思うと大したものだ。これが、温暖な凍てにくい平野部であれば、もっと長持ちするであろう。
ただ昔の屋根は土葺きであり、古くなると、土が外れて瓦がずれてくるので、そうなると補修は中々大変である。
実はこの屋根、今回直している反対側の面だけ、葺き替えてあった。
北西に当たるそちら側は、凍てによる傷みがひどかったのだろうと思われる。
そして、新しい下地を取り付ける。
そして再度、棟を積み直す。
凍てて割れてる瓦、割れそうな瓦は当然ながら取り替え。
そうして何とか棟の修理は終了。
そして他にも、当初気付かなかった、修理が必要な箇所を発見。
ここは、直してる屋根面ではない、下屋根の北に面したところ。
うまく説明できないが、とにかく下からは見えない、目の届きにくいところと言っておく。
瓦が割れて、穴が空いてしまっている。
何と、このように草まで生えているではないか。
つづく