さて、限られた建築費の中、いいものを作る為に、「私、何でもやります!」と言うクライアントのKさん。では彼女の奮闘ぶりをここで少し御紹介しよう。
其の一 塗装
何といっても一番やり易いのが塗装だ。当然ペンキ屋さんほど上手に塗ることはできないが、仕上がりや細かいことを気にしなければ、素人さんが塗っても問題ない。
ここでは、外壁の板材や、窓、デッキ材などの塗装は全部やってもらった。
これは入り口の扉の下塗り中
仕上がりは、オーナー自身で選んだスカイブルー。
この扉、実は木神楽在庫の中古である。
これらは、内部のキッチンカウンターとテーブル。ウレタン塗装だ。
其の二 漆喰塗り
内部の壁を、漆喰で仕上げる。
これは、素人さんだけでは難しいので、材料の段取りや塗り方の指導を、旅する左官、小山氏にお願いする。
でも結局ひとりでは濡れないので、小山氏と、ここの棟梁を務めた前田、そして私の3人が夜なべで漆喰塗りを手伝うことになる。
いや何もキュートな彼女が、潤んだ瞳で見つめてくるからではない。ひとりではとても終わりそうにないし、仕方がないから我々は手伝ったのだ。
其の三 カウンター作り
作ったのは、この手前のカウンター。中々の出来栄えだ。材料は木神楽提供。
これも結局、ひとりでは出来ないので、左官の小山氏が一緒になって作ってくれた。
小山氏は、ここではほとんど左官工事が無いのにも関わらず、全面的にこのお店作りに協力してくれたのだ。
別に暇だったからとか、施主さんがキュートだからとかそんな理由ではない。
つづく