古民家好きの仲間で結成された、チーム古民家。
→ チーム古民家についてはここをご参照あれ 四日市で古民家再生はじまる
この日の視察場所は、四日市市富田。
依頼内容は、受け継いだ古い民家があるのだが、再生出来るか見て欲しい、ということである。
現在工事中の四日市の現場から近いではないか、ということで、チーム古民家の面々で第一次調査に赴く。
この地域へ来るのは初めてであったが、この付近は、古い町並みがたくさん残っていることを初めて知る。
この町全体を見てないが、 この様な町家住宅が並ぶ道が、何本もあるようだ。
海に近いことから、昔の漁師町、そして東海道沿いであることから、宿場町としても賑わっていたのか。
駐車した場所から目的地まで歩いて行く道すがらも、興味深い町家が並ぶ。
さて、道草をしつつ、ようやく辿り着いた目的の家がこちら。
こぢんまりとしつつ、中々良い佇まい。典型的な町家住宅である。
お施主さんに話を聞くと、明治期に建築されたという事なので、築100年以上だ。
裏に回って見ると、二階が増築され、そこにまた屋根を掛けたり、何度かの増改築が行われている様子が見て取れる。
中へ入ってみると、永年空き家だっただろうせいか、荒れた感じはあるが、しっかりした構造でそれほど傷みも見られない。
裏側の方は、やはり瓦が傷んでいる。そして水周り部分も地盤が沈下しているようだ。
さてこれをどう保存するのか、どう活用していけるのか、 それは今後、施主様と相談していくことになる。
ここでもやはり屋根瓦が傷んでいるので、先ずは屋根の補修が必要である。
そして色々付いてる増築部分は、いっそ取り壊して、明治期建築の建物だけにするのが、今後の家の管理もし易いのではないだろうか。