整理整頓は、何も工房や事務所内のことだけではない。
仕事そのもののやり方・進め方も同じことである。
今日何をすべきか、どういう風に現場を進めるか、などなど仕事全般を分かり易くし、職人スタッフ皆で共有し、効率良く進められる仕組みを作るのだ。
その仕組み作り、つまりシステム化によって、事務から現場仕事まで、自分が指示しなくても、職人スタッフそれぞれが、自分のすることを把握し、仕事が進むようになる。
これは、どうやら一般的な会社なら当たり前のことらしい、
個人商店の木神楽では、今まで意識さえしなかったことである。
ルーティンワークを作る
さて、そんな仕事効率化のキーポイントは、ルーティンワーク。
英語でもそのまま、Routine work 。
ルーティンワークとは、決まった手順に沿って毎日、もしくは定期的に行う定常作業のことだ。
家なら、毎日決まった時間に、洗濯機回して掃除機掛けてお買い物に行って、というようなこと。
これらをするのに、毎日考えて、悩むことはないだろう。
そう、仕事の中でも毎日、もしくは定期的にしなくちゃならないことがある。
それらをはっきりと明文化し、職人スタッフみなで共有することで、仕事が円滑に進むのだ。
これ、自分一人の個人商店ならあまり意識しなくていいかも。
しかし木神楽は会社なのだ。
もっとも、仕事が暇になったら、自分と弟子の二人になるかもしれない。
が、あくまでも職人・スタッフがいるということを前提にして、仕組み作りを進めるのである。
そう、いずれ多くの家作りの依頼が来ても、
ひとつひとつクオリティの高い仕事をこなせるように、今から準備しておくのだ。