さて、この北山さんの現場でも活躍するのが、流浪の民ならぬ、流浪の左官、小山氏だ。
髭のクマさん小山さんと、ハンチング帽がトレードマークの北さん。
ここでも当然ながら、荒壁は、1年以上藁を漉き込み寝かしてある。もちろん編み上がったえつり竹も自分達で切ってきたものだ。
今回は、公開イベントなので、参加者が続々と集まってくる。
子供たちも来ていて荒壁付けの講習のあと、一緒に土塗りをする。
ちなみに子供達が塗っている場所は、土壁が見えなくなる箇所だから、まあちょっとくらいデコボコでも問題ない。
さて我々三重組は、せっせと荒壁塗りのお手伝い。前田は、左官屋顔負けのコテさばきでドンドン壁を塗り付け、sigezoは、せっせと荒壁を運び、自分は、主に土差しをする。土差しというのは、土を塗っている人に、土を受け渡す役割りのことだ。
土塗りイベントは、翌日の日曜こそが参加者も多いメインの日だ。
が、次の日予定のある我々は、涙を飲んで帰宅するのであった。
おわり。