《四日市の町家再生 Part3》
そして、いよいよ目的の古建具屋へ向かう朝が明ける。お施主様ご夫婦を後ろに乗せ、お店のある新木場を目指す。
そして到着。
その名もひでしな商店。ご覧の通りどうみてもジャングル。新木場の倉庫街の中で、ひときわ異様をはなつ。
古民家再生の看板と、入り口付近に古材や建具が無造作に置いてあるから、ここに間違いないだろう。
3階建ての、そのお店というか倉庫は、中へ入ると、ビッシリ古建具や古道具で埋まっていた。
話を聞くと、東京ではこういう古建具の需要がけっこうあるとのこと。そのほとんどが、昨夜行ったような、風情ある趣きの店舗に使われる。
そして建具選び。施主様があらかじめ選んで伝えてあった建具がどんどんと奥から出されてきた。
ひでしな商店にはホームページがあり、そこで在庫の建具一覧が見られるようになっている。
それなりに在庫管理はされいるようだ。
そしてホームページでは分からなかった細かい部分や、サイズなどをチェック。ここでも施主様の緻密さが発揮される。
写真付きで何処にどの建具を使うかの間取り図を作成されており、一目瞭然で素晴らしく見やすい。
これは一刻も早く、木神楽のインテリア担当にスカウトしなければ。
自分は、他の現場で使おうと蔵戸を物色。そしてかっこいい蔵戸をGET! ちなみにこれは滋賀から引き揚げてきたそうだ。
もひとつ、こんな古い動くかどうか分からないボンボン時計も、お値打ちで手に入れた。
(これは帰ってからネジを巻いてみたら、正常に動き、木神楽の事務所で活躍している)
このひでしな商店、別の場所にも、大量の古材ストックを持っていて、見ていて飽きることがない。
近くなら毎日でも来たいところだ。
ひでしな商店に興味の湧いたかたはこちらを→hideshina.jp
そして満足した我々は、東京の下町でそばを食べ、施主様に別れを告げ、帰途についた。
東京編おわり