さて、鳥羽の土壁の家を設計するべく、現地にて打合せに行く。これもう2年くらい前の話し。
土地は、小高い丘の上。
平らで広々とし日当たり良好、後の調査で地盤も強固だということも分かった、中々良い場所だ。
またこれも後で判明するのだが、非常に風の良く当たる場所。(作業中も板とかの材料が吹き飛ばされるくらい)
これについては、台風とかの雨が良く当たる反面、良く乾燥するだろうから、家も長持ちするだろうと思う。
さてとにかくここの設計は、良く考えてこだわった。お客様とも何度も打合せし、何度も図面を引いた。あまりに色々詰め込み過ぎて、家が大きくなってしまったので、理想形より最終的には少し小さくした。
設計後半、色々悩みすぎたのと、他の現場との掛け持ちなどで、あまりに時間が掛かり過ぎ、お客様を随分待たせる事になったことは、結果として反省しております。
設計〜そして見積りの流れをいかに迅速に進めることが出来るか、ずっと考えている課題だ。
メインとなるリビング周りを少しだけ公開。
東南面は、ロフトまで広く開口を取り、冬は朝から夕方まで陽が当たる。その面だけ軒の出も深くした。
土間は、玄関からリビングまで続き、そこに薪ストーブを設置。
土間から、キッチン〜リビングへと少しづつの段差で流れるような動線を作り、一体感を出す。更に二階へ上がる途中にも中二階的な高さの踊り場を作り、そこにも居場所を作る、てな感じ。
構造に関しては、伝統的な木組みで行う。壁は竹小舞に土壁を付け、それを耐力壁とする。そして殆どの部材が表し(隠れずに見えてくる)。各部の納まりについては、メンテナンスを考慮して、あまり冒険はしないようにした。
もちろん材料は三重の木。そして今回はNPOもりずむの木を使うのだ。
つづく。。