現在施工中のA様邸。
2階部分は片流れ屋根となっています。
将来、太陽光発電を載せるかもしれない・・ということで、
南向きの屋根面積を広くするためにこうなりました。
今までは、雨仕舞が難しそうだし、
外観のバランスもうまくいかない気がして、片流れというのは、自分の設計ではやってこなかったのですが・・
今回やってみて、
「なかなかいい!」
と思うようになりました。
まず、何よりロフトスペースが広く取れることです。
まとまった収納スペースが出来て、けっこう重宝すると思います。
もう一つは、下の部屋からロフトの窓に向けて、風の流れが作り易いこと。
2階はどうしても個室ばかりになってしまい、
空気の流れが悪くなり熱気がこもり易いものです。
そんな時、熱気が抜けるよう、ロフトの一番高い位置に窓を作り、下の部屋からつながるようにしました。
各部屋にはエアコンは取り付けますが、
なるべく自然の風を取り入れられるように、考えています。
軒天を張らずに、母屋・垂木が、現しとなっているので、その周囲、外壁との境、
さらには、台風時の雨の吹上げに対処するよう、見えないところでの工夫もあります。
そうしつつ、外壁内・屋根裏ないの空気が抜けるように、通気口も作りました。
外観も、あまりのっぽになりすぎないよう、屋根勾配をゆるくし、いい感じになったと思います。
ちなみにこれは、ガルバリウム製の雨樋。
値段はそんなに高くはないのですが、取付けは、けっこう苦労します。
でも質感がよく、また長持ちするので、いつも好んで使っています。