27日夕方、意見交換会当日の様子です。
当日は、建築士、大工、家具工房を営む方、また一般の方等、20数名がみえました。
壁・天井全部が畳で出来ている部屋を見て、面白い!と皆さん好意的。
が、古畳ということで、衛生面での心配をする声なども聞かれました。→今後の課題です。(が、そんなこともひっくるめて、今回はオーナーのお気に入りです)
その後は、古民家カフェ‘ヒビコレ’に移って、お二方の講演。
最初は同じ美里町にて、昨年ストローベイルハウスを建てられた尾崎さんのお話し。
日本ではまだ珍しい工法です。
躯体こそは大工さんが建てられたのですが、断熱部分のストローベイルを積んで土を塗る部分に関しては、すべて自分たちと、ワークショップのメンバーで行った、との事。
みんなが興味津々で聞き入っていました。
続いては、古い伝統木造の耐震補強を設計管理されている寺本武司さんの
お話し。
寺本さんはコンパネや筋交いで家を固く固めるのではなく、土壁や仕口の力で地震の力を受け流し、家を持たそうという考え方の持ち主。
その考えの底流には、古い建物を未来に残したい、という強い思いが感じられます。
一般の方にはやや難しい話になってしまったのかもしれませんが、
伝統構法を愛するものたちにとって、大きな味方が出来たようで、大変心強いお話しでした。
限界耐力計算による設計のことなど、また今後詳しくお話を聞く場を作りたいものです。
実はここで予定時刻をオーバーしてしまい、ディスカッションをする時間がなくなってしまいましたが、最後に参加した方の意見・感想を聞くことが出来たのは、大きな収穫でした。
その後のお待ちかねの懇親会も大いに盛り上がり、夜遅くまで話しこむ姿が見られました。
写真撮影 松原豊